![中国語でパンダが熊猫なのはなぜ?熊猫・猫熊の読み方は?](https://www.nipponpanda.com/wp-content/uploads/2023/02/825c49cce789a7fbf00bb20d4d74f387.jpg)
中国語ではパンダを「熊猫」と表記します。
クマ科のジャイアントパンダからは、熊はともかく猫を連想しにくいでしょう。
どうして熊猫と呼ばれるようになったのか、その理由を丁寧に解説します。
パンダは中国語で熊猫
![画像1](https://www.nipponpanda.com/wp-content/uploads/2023/02/29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5-5.jpg)
パンダは中国語で「熊猫」といいます。
読み方はxióngmāo(シューマオ)です。
特にジャイアントパンダを大熊猫(ダーシューマオ)、レッサーパンダを小熊猫(シャオシューマオ)と呼びます。
かつてジャイアントパンダとレッサーパンダは、特徴の共通点などを理由に仲間だと考えられていました。
先に発見されたのはレッサーパンダで、「熊猫」という名称はレッサーパンダに由来しています。
猫のように丸みを帯びている特徴から、「熊猫」という名前が生まれたのでしょう。
![エマ](https://www.nipponpanda.com/wp-content/uploads/2022/04/90f80471d9f2632a5d72253a10468423-1.png)
中国語では「熊猫」っていうのか~。
パンダの呼称は複数存在していた
![画像2](https://www.nipponpanda.com/wp-content/uploads/2023/02/cbf5b9f60da99bf791c0aa12a770f429-4.jpg)
フランスの宣教師アルマン・ダヴィドがパンダを発見したのは、1869年。
中国の一部地域にしか存在していないパンダは、それまで世界に知られていませんでした。
世界に発見されるまでの間、中国ではパンダに対して様々な呼称が用いられていました。
中国の古い文献にはパンダと思われる、貘、騶虞(すうぐ)、貔貅(ひきゅう)といった動物が記されています。
また、パンダが世界に認識されてからも地域ごとに呼び方はばらばらで、長らく中国語での呼称は定まっていませんでした。
・白熊
・雑色熊
・浣熊
・花熊
・竹熊
・羆
乱立していたパンダの呼称は、1940年頃に現在の「熊猫」へと統一されていきます。
![トミー](https://www.nipponpanda.com/wp-content/uploads/2022/04/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
中国では複数の呼び方があったよ。
もともとは猫熊だった?
![画像3](https://www.nipponpanda.com/wp-content/uploads/2023/02/5e4896966c9944fcf00890f4502605bf-3.jpg)
1940年頃にパンダを指す中国語となった「熊猫」ですが、一説によるともともとは漢字が逆である「猫熊」だったといわれています。
四川省の博物館がパンダの標本を展示した際、「猫熊」と表記していたところ、記者が読み方を誤って「熊猫」と報道してしまいました。
それ以来「熊猫」という呼称が広まり、定着したと考えられています。
パンダはクマ科の動物なので、もともと「熊猫」ではなく「猫熊」だったという説には、一定の信憑性がありそうです。
ちなみに、台湾では現在も「猫熊」という呼称が用いられています。
台湾語 | 読み方 |
---|---|
猫熊 | māoxióng |
また、一時期英語圏で用いられていた「Cat bear」という呼称の訳語として「熊猫」が生まれたという説も存在します。
![エマ](https://www.nipponpanda.com/wp-content/uploads/2022/04/1b3321902bab22d3ccb589db80f69c28-1.png)
「猫熊」のほうがしっくりくるかも?
まとめ
・パンダは中国語で「熊猫」
・レッサーパンダの特徴に由来している
・中国ではパンダの呼称が複数存在していた
・1940年頃に「熊猫」に統一
![トミー](https://www.nipponpanda.com/wp-content/uploads/2022/04/90f80471d9f2632a5d72253a10468423.png)
「熊猫」の呼称は、先に発見されたレッサーパンダに由来しているよ。