パンダに天敵はいない?野生のパンダを襲う捕食者

パンダに天敵はいない?野生のパンダを襲う捕食者

野生のパンダがほかの動物に襲われている様子を、イメージすることができるでしょうか。

大きな体を持つパンダですが、赤ちゃんや衰弱している個体であれば、捕食者に狙われる可能性があります

パンダの生息地に潜む天敵や、身を守るための手段を紹介します。

天敵はほとんどいない

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野生のパンダは中国の一部の地域に生息しています。

成獣のパンダは体が大きく、天敵となる動物はほとんどいません

しかし、パンダの生息地にはユキヒョウやキンイロジャッカルなどの肉食動物が存在し、幼獣のパンダや衰弱しているパンダが襲われる場合があります

最低限自分の身を守る能力がなければ、自然の中で生き残るのは難しいといえるでしょう。

エマ
エマ

成獣のパンダには、ほとんど天敵がいないんだね。

野生のパンダを襲う捕食者

パンダの生息地には、多くの肉食動物が存在します。

パンダを襲う捕食者

・ユキヒョウ
・アジアゴールデンキャット
・キンイロジャッカル
・キエリテン
・人間

幼獣のパンダや衰弱しているパンダを襲う、捕食者を見てみましょう。

ユキヒョウ

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英名Snow leopard
生息地中央アジア、南アジア、中国西部
体長オス:100~130cm
メス:85~120cm
体重オス:25~55kg
メス:20~50kg

山岳地帯に生息するユキヒョウは、鋭い爪と牙を持っている獰猛な動物です。

映画『カンフー・パンダ』で主人公の天敵だったのも、ユキヒョウのキャラクターでした。

アジアゴールデンキャット

英名Asian golden cat
生息地中国南部、南アジア、東南アジア
体長70~100cm
体重10~15kg

トラのように白い斑模様がある、ネコ科の動物です。

アジアゴールデンキャットは、特にパンダの赤ちゃんにとって天敵です。

キンイロジャッカル

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英名Common jackal、Golden jackal
生息地東南ヨーロッパ、アジア
体長60~105cm
体重10~15kg

キンイロジャッカルはイヌ科の動物で、オオカミに似ています。

衰弱したパンダの背中に上り、目を攻撃するといわれています。

キエリテン

英名Yellow-throated marten
生息地東南アジア、インド北部、中国
体長45~70cm
体重1~5kg

キエリテンはイタチ科の、筋肉質な動物です。

ペアや家族群で生活しているため、襲われたらひとたまりもないでしょう。

人間

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厳密には捕食者ではありませんが、パンダにとって一番の脅威は人間です。

狩猟したり生息地を破壊したりと、人間は野生の天敵以上にパンダの個体数が減少する要因となっています

パンダの対抗手段

パンダは温厚な動物ですが、捕食者に襲われた際は生きるために対抗します。

考えられるアクションは次のとおりです。

・走って逃げる
・木に登る
・川を泳ぐ
・天敵と戦う

パンダは木に登ったり川を泳いだりと、争いを避けようとすることが多いようです。

それぞれの選択について、1つずつ解説します。

走って逃げる

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普段のパンダはカロリーの消費を抑えるためにのんびりしていますが、危機を察知すると俊敏な動きを見せます

パンダの最高時速は30km以上といわれています。

しかし、天敵となるユキヒョウやジャッカルは時速50km以上のため、襲われてから走って逃げるのは現実的に難しいでしょう。

木に登る

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パンダは木登りが得意です。

体の小さな幼獣は、特に母親が食事をしている間など、木に登って安全を確保します。

川を泳ぐ

パンダは、水中を泳ぐことができます

天敵から逃げるために川を渡るケースもあるでしょう。

天敵と戦う

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逃げることが叶わなければ、最終的に天敵と戦います。

クマ科の動物であるパンダは、100kgを超える巨体と発達した臼歯で充分に対抗できます。

天敵にとって、反撃するパンダを捕食するのは簡単ではありません。

そのため、成獣のパンダが積極的に襲われることは少ないようです。

まとめ

・成獣のパンダはほとんど襲われない
・幼獣や衰弱している個体が襲われる
・ユキヒョウやキンイロジャッカルが天敵
・木に登ったり川を泳いだりして対抗する

トミー
トミー

ユキヒョウやキンイロジャッカルが天敵だよ。

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