竹と笹は混同されやすいですが、別の植物です。
パンダが食べるのはどちらの植物か、すぐに答えられるでしょうか。
今回は、竹と笹の分類上の違いを勉強してみましょう。
どちらもタケ亜科の植物
竹と笹の明確な違いをすぐに答えられる人は少ないでしょう。
どちらもイネ目イネ科タケ亜科に属する、非常に近い植物です。
パンダは竹も笹も食べられる、雑食の動物です。
エマ
パンダは竹も笹も食べるんだね。
竹と笹の違い
タケ亜科に属する竹と笹ですが、成長する際に稈鞘(タケノコの皮)が落ちる種類が竹、枯れるまで稈鞘が残る種類が笹と分類されています。
それ以外に、葉脈など細かい部分で違いが見られます。
竹 | 笹 | |
---|---|---|
稈鞘 | 成長すると落ちる。 | 枯れるまで残る。 |
葉脈 | 格子状。 | 平行。 |
枝 | 1つの節から2本。 | 1つの節から3本以上。 |
分布 | アジアの温帯・熱帯地域など。寒冷地では育たない。 | 日本。寒冷地でも育つ。 |
日本には数百種類のタケ類が生息しているといわれますが、オカメザサは竹、メダケは笹というように、名前で区別できないケースがあります。
また、単純に大きさで違いがわかるともいえません。
トミー
名前や大きさだけでは区別できないよ。
野生のパンダが食べるのは竹
前述のとおり、パンダは竹と笹両方を食べることができます。
しかし、野生のパンダが食べているのは竹のみです。
なぜなら、笹に分類されるほとんどが、日本原産の植物だからです。
笹は英語でそのまま「sasa」と表記される場合があり、「笹」という漢字自体、日本で作られたものです。
野生のパンダがいる中国に生息しているのは竹のみで、笹を食べることはありません。
エマ
笹のほとんどは日本原産なのか~。
まとめ
・どちらもタケ亜科に属する植物
・成長で稈鞘が落ちるのが竹、枯れるまで残るのが笹
・野生のパンダが食べるのは竹のみ
・笹のほとんどは日本原産
トミー
竹と笹は稈鞘や葉脈など細かい違いがあるよ。