パンダは絶滅が危惧されている希少な動物です。
野生のパンダを狩猟することは、当然禁止されています。
中国ではパンダを密猟した場合、どのような罰則があるのでしょうか。
パンダが密猟される理由や、歴史的な背景を学んでみましょう。
パンダの密猟は後を絶たない
パンダはワシントン条約で保護されている、希少な動物です。
もちろん、野生のパンダを狩猟することは禁止されています。
中国ではパンダの密猟に対して刑罰が重く、以前は最高刑が死刑でした。
1997年に法律が改正され、現在は最高で20年の懲役刑となっています。
厳しい取り締まりの結果、パンダの密猟は減っているようですが、今でも定期的に事件が発生しています。
今でも密猟で逮捕される人がいるよ。
毛皮が高額で取引される
パンダの密猟事件が起こる理由の1つは、毛皮が高額で取引されるからです。
毛皮は天文学的な価格で売買され、複数の業者が仲介して闇市場に流れます。
末端の密猟者が600万円以上受け取るケースもあるようです。
また、中国では2014年、密猟した人物だけでなく、購入した人物にも罰則が与えられるようになりました。
密猟された動物を買うと、購入者も罰せられるよ。
パンダ狩りは合法的なスポーツだった
1920年代、一部のアメリカ人の間で、パンダの狩猟を目的に中国に渡る「パンダ狩り」ともいえるムーブメントが起こりました。
パンダが世界に知られるようになったのは1869年。
まだまだ白黒模様のパンダは珍しい存在で、やはり毛皮を求める人々は多かったようです。
スポーツハンティングとしておこなわれていたパンダの狩猟は、1930年代に入り徐々にフェードアウトしていきます。
生け捕りにされたパンダがアメリカに渡り、かわいい動物として注目されるようになった頃、中国が狩猟を禁止したことでパンダ狩りの歴史は幕を閉じます。
昔はスポーツハンティングの対象だったよ。
まとめ
・パンダの密猟は重罪
・以前は最高刑が死刑だった
・パンダの毛皮は高額で取引される
・1920年代には合法的に狩猟がおこなわれていた
パンダの密猟は重罪だよ。