縄張りをもっていたり、群れをつくったりする動物は多くいます。
パンダの場合はどうでしょうか？
パンダの縄張りの広さ、繁殖や子育ての例を紹介します。
群れをつくらず、単独で縄張りをもつ
野生のパンダは群れをつくるのかな？
パンダは群れをつくらない動物だよ。
野生のパンダは、基本的に1頭ごとに縄張りをもっていて、オスもメスも単独行動を好みます。
オスの縄張りの方が広く、30平方キロメートルに及びます。
パンダがストレスのない縄張りを維持するためには、広い土地が必要です。
普段はほかの個体と出会わないパンダですが、近年の研究では、声とにおいによって頻繁にコミュニケーションを取っていることが判明しました。
パンダは1頭ごとに縄張りをもっているんだね。
オスとメスは繁殖期のみ交流する
単独行動するなら、どうやって繁殖しているの？
繁殖期のみオスとメスが交流するよ。
パンダの繁殖期は、年に一度、2月から5月の間です。
オスの縄張りの中には、数頭のメスの縄張りが含まれ、繁殖期のみ行動をともにします。
繁殖期にオス同士が出会うと、メスをめぐって争いになることがあります。
オス同士には明確な順位付けがされ、上位のオスが交尾の優先権を得るのです。
パンダは繁殖する時期が決まっているのか～。
子育ては母親のみがおこなう
生まれたパンダはいつ縄張りをもつの？
1年半から2年半で独立するよ。
1頭ごとに縄張りをもっているパンダですが、子育て期間は例外です。
母親が子を育てる際は、しばらくの間一緒に行動します。
パンダの子育てに、父親は関与しません。
子が1歳半から2歳半になる頃、母親は子に独立を促し、縄張りから追い出します。
母親が新しい子を妊娠すると、その時期は早まるようです。
独立してすぐは母親の縄張り近くで暮らすことが多いですが、一部のパンダは生まれた場所から遠く離れた地域に移動します。
子育て期間は、親子で行動するんだね。
まとめ
・パンダは群れをつくらない
・1頭ごとに縄張りをもつ
・オスとメスは繁殖期のみ会う
・子育て期間は母親と子が行動をともにする
パンダは単独行動を好むよ。
